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海への感謝


私の人生のテーマは『ごみ拾い』です。

毎日、雨でも台風が来ても(笑)必ずごみ拾いをしています。

片付けが苦手、掃除が苦手な私がなぜ毎日ごみ拾いをするようになったか•••

それは海との出会いです。

約10年前

エステティシャンだった私は日焼け大敵、いかに太陽を避けて過ごすかが中心の生活。

そんな中、知人にサーフィンに誘われました。

日焼は厳禁。

それでも行ったのは、海に大切な思い出があったから。

それをきっかけに海の虜になり、毎週のようにサーフィンに通うように•••

これは私の感覚でしかありませんが、海と触れ合ううちに、海にも心があり、

命があるのではと思うようになりました。

ごみを拾い始めたのは単純に、ごみだらけの海を見て、海がかわいそうだと思ったから。

海が泣いているような気がしたからです。

実際に、海の生き物がプラスチック製品を飲み込んで命を落としていたり、

2050年には魚の総数をごみの数が上回るとも言われ、深刻な問題に発展しています。

海に流れ着く漂流ゴミの7割は街で捨てられたもので、雨によって川に流れ、川から海へ

流れたものです。

まずは、海へ流れないよう街の掃除を始めました。

雨の日でも、一日も欠かさず仕事帰りに拾いました。

休みの日は海へ行って、海岸のごみを拾いました。

それでもやっぱり海のことは海の近くに住まないとわからないと思い、

悩みに悩んで大好きな伊豆に住むことを決意。

ごみを拾いたいという理由で会社を辞めるなんて相当怒られるだろうと思っていましたが、

前職の店長は前向きな理由だからと応援してくださいました。

そしてそこから不思議なご縁があり、現在は西伊豆の雲見に住み、ダイビングショップで

働いています。

これもまた良きご縁で、何もできない私を雇ってくれた社長は、昔から環境についての

呼びかけを行ってきた方。

海に落ちている危ないガラス片を美しいオブジェに変身させる活動も行っています。

そんな社長の計らいで、お店でもごみ拾いイベントを定期的に開催させていただいています。

                (作品:渡邊 喜美治)

参加してくださったゲストの中には、「街に落ちているごみも気になるようになった」と言ってくださったり、 実際に別の海岸でも清掃活動を行って下さったり、少しずつ環境への感心が広がっている実感があります。

当たり前に存在する地球ですが、この先もずっとあり続ける保証はどこにもありません。

この海を守ることは、私たちの愛する人やその子供、更にはその先の世代に渡ってとても重要なことです。

問題を問題視するだけでなく、前向きに捉え希望をもって海と接する。

すると、力になってくれる人たちが増えて来ました。

私は自分の心と向き合う時、愛か恐れか問いかけます。

35歳で転職出来るのか•••

全く知らない土地でやって行けるのか•••

経済的な不安•••

たくさんの心配事がありましたが、

海を喜ばせたい、この海をずっと後の世代にも残したい•••という愛を選びました。

とーっても勇気がいりました。でも、決断したことは間違っていなかったと思います。

海の近くに住んで、様々な出会いがあり、苦しい思いもたくさんしましたが、それでも

海が大好きです。

これからも、少しずつでもコツコツと海を綺麗にしてその輪が広がって行ったらいいなと

思います。

<text>

山中ゆかり

<Special Thanks>

コリンズ ダイビング•クラブ

〒410-3645 静岡県賀茂郡松崎町雲見250-2

TEL:0558-45-0123 / FAX:0558-45-0100

photo by 毛利 佑


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